『離婚してもいいですか?翔子の場合』を読んで
この本を読み始めるにあたって決めていたのは「とにかく一気に読む」でした。
ネットで何話か読めるのですが、どの話を読んでも胸がざわ…ざわ…して、続きが気になって仕方ありませんでした。
※こちらで1話から11話まで読めます。
以下、ネタバレを含みますので、大丈夫な方はご覧ください。
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もう最初から最後まで胸がざわ…ざわ…しっぱなしでした笑。
私も専業主婦、子供がいる、夫の収入が頼り、翔子ほどではないけどたまに自分の意見を遠慮して言わない、と自分と重なるところがあって、最終的に翔子はどうなる(どうする)のだろうとハラハラしながら一気に読みました。
結末は「えっ、そうするんだ!?」と一瞬思いましたが、実は結構リアルな結末なのかもなぁとジワジワきました。
最後は淳一が心を入れ替えたのかどうか、本当のところは分かりませんが、とりあえず淳一の態度、姿勢に変化がみられたのでほっとしました笑。
ただ、表面上は収束したように見えても、翔子の娘・花の5年後を描いた「花のつぶやき」を読むと、また胸がざわ…ざわ…なんですよね笑。
「花のつぶやき」は単行本の書下ろしだそうです。
淳一には腹の立つポイントがいくつも…というか腹の立つポイントしかほぼないのですが笑、中でも一番「クソがっ!!」笑と思ったのは、淳一が同級生のシングルマザーの家から洗い物をしながら出てきた場面です。
もう本当に、東出さんじゃないですけど、幼子を抱えて大変な思いをしている妻を差し置いて何してんねん…ってなるんですよね。
そしてこの弟(淳一)にしてこの姉ありか…と思わずにはいられない淳一の姉。
翔子にいちいち余計な一言をお見舞いします笑。
ただ、ストーリーの最後の方で淳一に会いに来るのですが、この姉も家庭円満ではないのかな、と思わせるセリフがあります。
(だからといって翔子に余計な一言を言っていいわけではないのですが)
最初から最後まで、胸がざわざわ森のがんこちゃんな内容ですが、絵のタッチの柔らかさのおかげでサクサク読み進められました。
そして、読み終わった後、我が家は今のところ離婚の危機にはないですが笑、いつでも離婚できるくらいの貯えとひとり立ちできる仕事を持とうと思いました。
(「働きたくないでござる」とか思ってましたけど)
それが自分に自信を持つことにつながり、夫に対して遠慮しすぎずに自分の意見をちゃんと言えることにもつながる気がします。
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最後までお読みいただきありがとうございました。